“ふたこえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
二声100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両三日来非常にす。東の方に雲が立つ日もあった。二声ふたこえ三声雷鳴らいめいを聞くこともあった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と立ち上がりながら、しっしっと二声ふたこえにわとりを追いげる。こここことけ出した夫婦は、焦茶色こげちゃいろの畳から、駄菓子箱の中を踏みつけて、往来へ飛び出す。雄の方が逃げるとき駄菓子の上へふんれた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とばかりで、二声ふたこえ聞いたやうに思つただけで、何の気勢けはいもしない。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)