“ふじや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不二家50.0%
富士屋16.7%
不二屋16.7%
藤屋16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さじの先でかき回しながら一杯の不二家ふじやのコーヒーをすするのである。
青衣童女像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
見たのじゃ。『伊豆日報』にちゃんと『明智探偵来修』と書いてあった。それから、富士屋ふじやの女中がこの人だと教えてくれた。どこにもまちがいはないはずじゃ。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
民間探偵の第一人者明智小五郎氏は、ながらく、外国に出張中であったが、このほど使命をはたして帰京、旅のつかれを休めるために、本日修繕寺温泉富士屋ふじや旅館に投宿、四—五日滞在の予定である。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
お絹は列び茶屋の不二屋ふじやを目指しているらしく、軒提灯の涼しい灯のあいだを横切って通った。まだ宵ながらそこらには男や女の笑い声がきこえて、麦湯むぎゆの匂いが香ばしかった。
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
和「さて萬助どん、ほかの訳じゃア無いが、まアお前の頼みに依ってわしとこへ逃込んで来て、何う云うものか、それなりにずる/\べったりに成ってるのは、藤屋ふじやの娘のお繼じゃて」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)