“ふきまわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吹廻50.0%
拭廻50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男ぶりといい人品ひとがらといい、花のかんばせ月の眉、女子おなごにして見まほしき優男やさおとこだから、ゾッと身にうした風の吹廻ふきまわしであんな綺麗な殿御とのご此処こゝへ来たのかと思うと
「つくづく君の留守に考えたよ」と宗蔵は手拭てぬぐいを取出して、汗でも出たように顔中拭廻ふきまわした。「今年の夏ほど僕も種々いろいろなことを思ったことはないよ。アア」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)