“ひょうごのかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兵庫頭80.0%
兵庫守20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左衛門尉さえもんのじょう忠久公より十六代目の御嫡孫也、文武二道の名将にて、上を敬ひ下を撫で、仁義正しくましませば、なびかん草木はなかりけり、御舎弟には兵庫頭ひょうごのかみ忠平公、左衛門尉歳久公
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
杉浦誠は幕府瓦解がかいの際箱館奉行の職にあった杉浦兵庫頭ひょうごのかみ勝静である。かつて詩を枕山に学んだ。『枕山詩鈔』三編丁卯の集に「梅潭杉浦君箱館ニ赴任スルヲ送ル。」七絶一首が載っている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
はなわ九郎右衛門、荒木摂津守せっつのかみ、武井夕菴せきあん、そのほか柴田、丹羽、佐久間、蜂屋兵庫守ひょうごのかみなど——何しても、その行装ぎょうそうの壮観、式のおごそかなことは、仰山ぎょうさんともいえるほどだった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)