“ひとばしら”の漢字の書き方と例文
語句割合
人柱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人柱ひとばしらと成って、きながら壁に塗られ、つつみを築くのにうずめられ、五穀のみのりのための犠牲いけにえとして、まないたに載せられた、わたしたち、いろいろなお友だちは、高い山、おおきな池
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
人柱ひとばしらを入れた堤防が一夜に崩れる。右を見、左を見ても、賽の河原は小石の山を鬼に崩されて泣いて居る子供ばかりだ。泣いて居るばかりならまだ可い。試験に落第して、鉄道往生をする。
地蔵尊 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
昔の橋普請はしぶしんなどの伝説を真似て、(小説のことですから人を殺すのは自由自在です)必要もないのにそのコンクリートの中へ、一人の女を人柱ひとばしらとして生埋めにすることが書いてありました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)