“ひとここち”の漢字の書き方と例文
語句割合
人心地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漸く人心地ひとここちに立ちかえりぬ、聞けば予が苦しさの余りに、仙台萩せんだいはぎ殿様とのさま御膳ごぜんを恋しく思いしよりも、なお待ちこがれし八合目の石室せきしつの炉辺にえられ、一行は種々の手段を施こし
やっとのことで、赤羽橋まで来て、初めて人心地ひとここちがついた、清正公せいしょうこう此処ここの角を曲ると、もう三田の夜店のが、きらきらにぎやかに見えたのだ、この時には蝶も、あたりに見えなかった
白い蝶 (新字新仮名) / 岡田三郎助(著)
宮は胸潰むねつぶれて、涙の中に人心地ひとここちをも失はんとすなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)