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ひちく
ふりがな文庫
“ひちく”の漢字の書き方と例文
語句
割合
肥筑
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肥筑
(逆引き)
九月に入ると、
肥州
(
ひしゅう
)
温泉
(
うんぜん
)
ヶ
嶽
(
だけ
)
が、数日にわたって鳴動した。頂上の噴火口に投げ込まれた
切支丹宗徒
(
きりしたんしゅうと
)
の
怨念
(
おんねん
)
のなす業だという流言が、
肥筑
(
ひちく
)
の人々を
慄
(
おそ
)
れしめた。
恩を返す話
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
有明海を隔てて
一眸
(
いちぼう
)
の
中
(
うち
)
に
入
(
い
)
る
肥筑
(
ひちく
)
の山野、墨絵の
如
(
ごと
)
く有明海に
斗出
(
としゅつ
)
している
宇土
(
うど
)
半島、半島の突端からつづく天草列島——盆景の小島の如く浮んでいる島の数の
如何
(
いか
)
に多いことよ。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
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