“ひたゝれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
直垂83.3%
垂直16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
討手うつての大將、三位中將維盛卿これもりきやう赤地あかぢの錦の直垂ひたゝれ萌黄匂もえぎにほひの鎧は天晴あつぱれ平門公子へいもんこうし容儀ようぎに風雅の銘を打つたれども、富士河の水鳥みづとりに立つ足もなき十萬騎は、關東武士の笑ひのみにあらず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
それなら薬師くすしをつかわすから療治をするがよいと云う仰せがあって、間もなく宿へ薬師が参りましたので、起き直って、烏帽子えぼし直垂ひたゝれをつけて対面しましたところが、ちょっと脈を取ってみて
三人法師 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「不足らしい顏をするなよ、お前と張合ふ氣遣けえはねえ。昔々の大昔の色男だ。光る源氏と言つてな、まるで八五郎に垂直ひたゝれを着せたやうな男さ」