“ひたいご”の漢字の書き方と例文
語句割合
額越100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
短いはかま浅黄色あさぎいろ襦袢じゅばんえり、前髪をとった額越ひたいごしにこちらを見る少年らしい目つきの若々しさは、半蔵らにもありし日のことを思い出させずには置かなかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
保吉は匇々そうそう母のところへ彼の作品を見せに行った。何かぬいものをしていた母は老眼鏡の額越ひたいごしに挿絵の彩色へ目を移した。彼は当然母の口からめ言葉の出るのを予期していた。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
紙屑買いは手拭を畳んでかぶった額越ひたいごしに七兵衛の面を仰ぎ
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)