“ひきゆわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
引結100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
み、もだえて、苦して、苦して、死ぬるか思うと目が覚める……よって、よう気をつけて引結ひきゆわえ、引結えしておく伊達巻だてまきも何も、ずるずるに解けてしもうて、たらたら冷い汗どすね
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
半ば掻巻かいまきを藻脱けた姿の、空蝉うつせみのあわれな胸を、せた手でしっかりと、浴衣にかさねた寝衣ねまきの襟の、はだかったのを切なそうにつかみながら、銀杏返しのびんの崩れを、引結ひきゆわえたかしら重げに
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)