“ひきしおどき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引汐時40.0%
干潮時20.0%
引潮時20.0%
退汐時20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やむをえず河岸へ出たものだ。ところがちょうど引汐時ひきしおどきであったから、それへ荷物をウーンと出したものだ。すると、また上潮あげしおになって来て、荷物は浮いて流れ出す。
あれからちょうど一ヶ月目の新月、お月様の工合で潮のさしようが同じになったので、ちょうど真昼の干潮時ひきしおどきに、水肌にすれすれに浮かした目印のしおりが見えたのでしょう。
「この頃の、潮の満干みちひは、どういう時刻になっておろうか。今朝は、引潮時ひきしおどきでござるか、潮時しおどきでござろうか」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時に、井菊屋はほとんど一方の町はずれにあるから、村方へこぼれた祝場いわいばを廻りすまして、行列は、これから川向かわむこうの演芸館へ繰込むのの、いまちょうど退汐時ひきしおどき
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)