“はらみご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孕児33.3%
孕子33.3%
胎児33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その孕児はらみごを見るという安達ヶ原の鬼婆は、今その携えた出刃庖丁で、あの可憐な振袖を着た乙女を、犠牲いけにえ俎板まないたに載せようとしている瞬間と見ていると
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あの鬼婆の憎いつらを見ろ、あの出刃庖丁で女の腹をいて、孕児はらみごを食い物にするところだあ、孫八」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「これは、これは、髪長彦さん。遠方御苦労でございました。まあ、こっちへおはいりなさい。ろくなものはありませんが、せめて鹿の生胆いきぎもか熊の孕子はらみごでも御馳走ごちそうしましょう。」
犬と笛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「……ナ……何だえ。その蟻とか……蠅とかいうのは……アノ胎児はらみごの足にたかっていた虫のことかえ……」
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)