“はにわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
埴輪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに埴輪はにわとも玩具おもちゃの人形とも判らない七寸ぐらいの古い古い土の人形があって、その傍に一ぴきの小さな黒蛇が死んでいた。
雑木林の中 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
埴輪はにわをいじったり、万葉の歌を拾い読みしたりしては一種の雰囲気を自分のまわりに漂わせて、ひとりでいい気になっているぐらいのものだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
しかし、君長ひとこのかみの葬礼は宮人みやびとたちの手によって、小山の頂きで行われた。二人の宿禰すくねと九人の大夫だいぶに代った十一の埴輪はにわが、王のひつぎと一緒に埋められた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)