“はしりだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
走出50.0%
迸出50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
留吉は、泣きたいようない気持ちで、だんだん遠くなってゆく帽子に別れをつげました。すると一そうのモーターボートが、ポクン、ポクン、ポクンと言いながら、帽子の方へ走出はしりだしました。
都の眼 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
そこからは智的な熱情が、まるで羚羊かもしかのようなすばしこさで迸出はしりだしてくるのだけれども、それにはまた、彼女の精神世界の中にうずくまっているらしい、異様に病的な光もあった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)