“へいしゅつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
迸出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俺とても、心から陶を愛していたのだが、未熟な性情が迸出へいしゅつを阻んでいたのに過ぎない。今ならばと言ったッて、陶はもう死んでしまった。
湖畔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ところで、澆季ぎょうき芸術の上に、情熱の古代的迸出へいしゅつを望むことは出来ない。
歌の円寂する時 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
それが皺曲しゅうきょくや断層やまた地下熔岩の迸出へいしゅつによって生じた脈状あるいは塊状の夾雑物きょうざつぶつによって複雑な構造物を形成している。その構造の如何なる部分に如何なる移動が起ったかが第一義的の問題である。
地震雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)