“はこぜん”の漢字の書き方と例文
語句割合
箱膳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それらは古い箱膳はこぜんや、椀や、はし、おはち、下駄、足駄、傘、ゴム底の足袋、古いゴム長靴、ゴム引きの雨外套あまがいとうに、ゴム引きの雨天用帽子、などといった類であるが、その中には三
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
老主人はこれもいつもの通り長火鉢ながひばちの側に箱膳はこぜんを据ゑて小量な晩酌ばんしやくを始めてゐた。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
やがて隠居所からかよって来るおまんをはじめ、一日の小屋仕事を終わった下男の佐吉までがめいめいの箱膳はこぜんを前に控えると、あちらからもこちらからも味噌汁みそしるわんなぞを給仕するお徳の方へ差し出す。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)