“はげたか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
禿鷹72.7%
兀鷹27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで禿鷹はげたかはなお迷いました。そして方々の山へ行ってはたずねましたが、どの山もみな国中で一番高いのは俺だというのです。
コーカサスの禿鷹 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
脱毛期だつもうき禿鷹はげたかのような頭をしているくせに若い者と美しいむすめを張合ってみじめに敗れた老人の話をした時、聴衆がドッと笑った。
狐憑 (新字新仮名) / 中島敦(著)
孤獨も孤獨ではない——いこひも憩ではない——饑餓といふ兀鷹はげたかが——私の横腹にくちばしと爪を突き立てゝゐる間は。
黒い羽毛の兀鷹はげたかなどのように、予らの舟はゆっくりと嘆きの橋の方へ漂い下っていたが、その時、数知れぬ炬火たいまつが大公の宮殿の窓から燃え上り、またその階段を走り下り