“はがねいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鋼色62.5%
鋼鉄色25.0%
刃金色12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岩むらの羊歯しだからすの声、それから冷たい鋼色はがねいろの空、——彼の眼に入る限りの風物は、ことごとく荒涼それ自身であつた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
雲一つない鋼鉄色はがねいろの空には、鎗の穂よりも鋭い星が無数にきらめいて、降つて来る光が、氷り果てた雪路の処々を、鏡の欠片かけらを散らかした様に照して居た。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
水は前にも云った通り、金鏽かなさびに近い代赭たいしゃである。が、遠い川の涯は青空の反射も加わるから、大体刃金色はがねいろに見えぬ事はない。其処を名高い大筏おおいかだが二艘も三艘も下って来る。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)