“はいみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
這身90.0%
俳味10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「号外、号外ッ、」とあわただしく這身はいみで追掛けて平手で横ざまにポンとはたくと、ころりとかえるのを、こっちからも一ツ払いて、くるりとまわして、ちょいとすくい
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
がらりと閉め棄てに、明のせな飛縋とびすがった。——真先まっさきへ行燈が、坊さまの裾あたり宙を歩行あるいて、血だらけだ、と云う苦虫が馬の這身はいみ、竹槍がしりえおさえて、暗がりを蟹が通る。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「もしもし、西洋の旦那」が持っているユーモアと俳味はいみとが、即ちそれなのである。巧いいい方はできないが、日本のこころがこういう言葉の中に、その片鱗へんりんを見せているような気がする。
日本のこころ (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)