“はいかいし”の漢字の書き方と例文
語句割合
俳諧師100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田中田ンの寒風もいとわず、土手はチラチラと廓通さとがよいの人影がたえない。と——向うから、俳諧師はいかいしか何かを取巻きにつれて、おさまった若旦那がほろ酔いでくる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
番頭、用人といえばいかめしいが、いずれも能太夫、狂言方、連歌俳諧師はいかいし、狂言作者などの上りで、そのなかには島田十々六とどろくという品川本宿の遊女屋の次男坊までいた。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
芭蕉ばしょう其角きかく嵐雪らんせつなどの俳諧師はいかいし、また絵師では狩野家かのうけ常信つねのぶ探信守政たんしんもりまさ友信とものぶ。浮世絵の菱川吉兵衛ひしがわきちべえ鳥井清信とりいきよのぶ浄瑠璃じょうるりにも土佐椽とさのじょう江戸半太夫えどはんだゆうなど高名な人たちもたくさん出ている。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)