“のわけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
野分100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野分のわけ」位ナ所ガヨカロウト思イマス。ドウデショウ。中々人ガキタリ、何カシテ一気ニ書ケナイ。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
その度毎に野分のわけの大風が吹き出されるような響を聞くと、お雪ちゃんは、どうしても、さきのあの大鷲がこの山へ舞い戻って、その羽風はかぜがこうしてあおるのだと思われてなりません。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あわれ室香むろかはむら雲迷い野分のわけ吹くころ、少しの風邪に冒されてよりまくらあがらず、秋の夜ひややかに虫の音遠ざかり行くも観念の友となって独り寝覚ねざめの床淋しく、自ら露霜のやがてきえぬべきを悟り
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)