“のりきよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
則清33.3%
憲清33.3%
義清33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西行法師の若年の俗称は、佐藤兵衛尉義清であるが、史料まちまちで、別書には、則清のりきよとも見える。義清か則清か、正確な判定に困ったが、私は調べあぐねて、義清を取り、それで通して書いて来た。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つく/″\静かに思惟しゆゐすれば、我憲清のりきよと呼ばれし頃は、力を文武の道につからし命を寵辱のちまたに懸け、ひそかに自ら我をばたのみ、老病死苦のゆるさぬ身をもて貪瞋痴毒とんじんちどくごふをつくり
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
その一人は佐藤義清のりきよ、もう一人は遠藤盛遠もりとおである。義清は二十三歳、盛遠は十八歳で剃髪した。前者は一所不住の歌人西行さいぎょう、後者は高雄神護寺の荒行者文覚もんがくである。
西行の眼 (新字新仮名) / 下村湖人(著)