“ねこぞく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猫属66.7%
猫族33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし人間というものは到底とうてい吾輩猫属ねこぞくの言語を解し得るくらいに天のめぐみに浴しておらん動物であるから、残念ながらそのままにしておいた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
猫属ねこぞくの舌
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
我等猫属ねこぞくに至ると行住坐臥ぎょうじゅうざが行屎送尿こうしそうにょうことごとく真正の日記であるから、別段そんな面倒な手数てかずをして、おのれの真面目しんめんもくを保存するには及ばぬと思う。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二匹と云う代りにたりといった。下女の考えでは猫と人間とは同種族ものと思っているらしい。そう云えばこの下女の顔は吾等猫属ねこぞくとはなはだ類似している。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
白君は涙を流してその一部始終を話した上、どうしても我等猫族ねこぞくが親子の愛をまったくして美しい家族的生活をするには人間と戦ってこれを剿滅そうめつせねばならぬといわれた。一々もっともの議論と思う。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)