“ねいち”の漢字の書き方と例文
語句割合
佞智100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桓帝かんていいて、十二代の帝位についた霊帝は、まだ十二、三歳の幼少であるし、輔佐の重臣は、幼帝をあざむき合い、朝綱ちょうこうみだりにし、佞智ねいちの者が勢いを得て、真実のある人材は
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無能な小人輩は、甘言と佞智ねいちをろうすことを、職務のように努めはじめる。曹操のまわりには、つねに苦諫くかんを呈して、彼の弱点を輔佐する荀彧じゅんいくのような良臣もいたが、その反対も当然多い。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宦官かんがん的な側用人、無能で佞智ねいちばかりもつ賄賂わいろ好きな役人、それにつながる御用商人やら、腐れ儒者やら、大奥と表を通う穴道の雑人ぞうにんやら、どしどし罷免したり、入れえたりしたが、それらの前代
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)