“ぬぼく”の漢字の書き方と例文
語句割合
奴僕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全く、一の神秘な人格とさえ成ってしまう。その時、人間はむしろ却って被駆使者となり、奴僕ぬぼくとなり、これめいこれに従わねばならなくなる。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
脳髄はこうして宇宙間最大最高級の権威を僭称しつつ、人体の最高所に鎮座して、全身の各器官を奴僕ぬぼくの如く駆使している。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
瑠璃光は、いやしい奴僕ぬぼくの風俗をした、二十はたちあまりの薄髯のある男の顔を、胡散うさんらしく見守って居たが、何心なく受け取った文の面に眼を落すと
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)