“にげこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遁込78.6%
逃込21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しからん。鳥の羽におびやかされた、と一の谷に遁込にげこんだが、はかままじりに鵯越ひよどりごえを逆寄さかよせに盛返す……となると、お才さんはまだ帰らなかった。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云うと往来の者はどやどやあとへ逃げる、商人家あきんどやではどか/\ッと奥に居たものが店の鼻ッ先へは駈出して見たが、少し怖いから事に依ったら再び奥へ遁込にげこもうと云うので
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ええ、大倉山の方へ殺人鬼が逃込にげこんだので、これから山狩りを始めるところです」
天狗岩の殺人魔 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)