“なんちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
南朝42.9%
何町28.6%
何挺14.3%
何梃14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ぼくは今日きょう先生にぼくのご先祖のことを聞きました。北畠顕家きたばたけあきいえ親房ちかふさ……南朝なんちょうの忠臣です。その血を受けたぼくはえらくなれない法がありません」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
右へ折れたり左へ折れたり稲妻いなずまのように歩いて、段々を——さあ何町なんちょう降りたか分らない。始めての道ではあるし、ことに暗いあなの中の事であるから自分には非常に長く思われた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「よろしい。健全な者が二十六人残っている。銃は何挺なんちょうあるか。」
例の殺人手裏剣用の短剣を、何梃なんちょうとなく地べたに並べて、かたわらの手桶の水をヒョイヒョイとかけながら、豆太郎は器用な手つきでせっせと小柄をとぎすましている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)