“なわしろ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ナワシロ
語句割合
苗代100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苗代なわしろに種をくにさきだって、籾種を水に浸して置く。普通に「種浸」とか「種かし」とかいうのがそれで、浸す場所によって「種井たない」とも「種池たないけ」とも呼ばれている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
今までの出水でみずもそこだけは防ぎ止め、冬には土を耕し、春には苗代なわしろ種子たねき水を引き、この初夏には、わずかながら新田に青々と稲もそよぎ、麻も麦も一尺の余も伸びていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐ下にはお苗代なわしろ御釜おかま火口湖がまっさおに光って白樺しらかばの林の中に見えるんだ。面白かったねい。みんなぐんぐんぐんぐん走っているんだ。すると頂上までの処にも一つ坂があるだろう。
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)