“ななこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
七子47.4%
斜子42.1%
奈々子5.3%
魚子5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仙台平せんだいひらを窮屈そうに穿いて七子ななこの紋付を人の着物のようにいじろじろながめているのもある。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
富貴ふうきの色は蜷局とぐろを三重に巻いた鎖の中に、うずたか七子ななこふたを盛り上げている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
実業熱がこうじて待合入りを初めてから俄かにめかし出したが、或る時羽織を新調したから見てくれと斜子ななこの紋付を出して見せた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
新吉の着るような斜子ななこの羽織と、何やらクタクタのはかまを借りて来てくれたのも小野である。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
自分がうがいに立って台所へ出た時、奈々子ななこは姉なるものの大人下駄おとなげたをはいて、外へ出ようとするところであった。
奈々子 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
客は、時々来る年少技術家にて、白襟の下着に、市楽三枚重ね、黒魚子ななこ五つ紋の羽織に、古代紫の太紐ゆたかに結び、袴の為めに隠れて、帯の見えざりしは遺憾なりしも、カーキー色のキヤラコ足袋を穿うがちしは明なりし。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)