“なとり”の漢字の書き方と例文
語句割合
名取100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猿之助の父は段四郎で踊りで名の知れた人、母のことじょ花柳はなやぎ初代の名取なとりで、厳しくしこまれた踊りの上手じょうず。この二人が息子のために舞台前に頑張がんばっている。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ここに老人がつぶやいた、大沼勘六、その名を聞け、彼は名取なとりの狂言師、鷺流さぎりゅう当代の家元である。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八重唯舞ふ事をくするのみにあらず哥沢節うたざわぶしは既に名取なとりなり近頃また河東かとうを修むと聞く。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)