“なかす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中洲94.4%
中透5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝの大池おおいけ中洲なかすの島に、かりの法壇を設けて、雨を祈ると触れてな。……はかま練衣ねりぎぬ烏帽子えぼし狩衣かりぎぬ白拍子しらびょうしの姿がからう。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
川水は荒神橋の下手ですだれのようになって落ちている。夏草の茂った中洲なかす彼方かなたで、浅瀬は輝きながらサラサラ鳴っていた。鶺鴒せきれいが飛んでいた。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
橋は、丸木をけずって、三、四本並べたものにすぎぬ。合せ目も中透なかすいて、板も朽ちたり、人通りにはほろほろとくずれて落ちる。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)