“どようなみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
土用波100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たち三人は土用波どようなみがあぶないということも何も忘れてしまって波越なみこしの遊びを続けさまにやっていました。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
少年しょうねんは、いまにもおそろしい土用波どようなみが、やってくるということをらなかったのです。
海と少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ、そのあとから、黙然もくねんと追従してゆく紋太夫のすがたには、いかに冷静を誇示して見せても、おおい得ないものがあった。かれのおもてと胸のうちとは、ちょうど土用波どようなみのようなものだった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)