“とりつぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
取潰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刃傷にんじょうでもすれば喧嘩両成敗、氏郷も政宗も取潰とりつぶされて終うし、自分も大きな越度おちどである。二桃三士を殺すのはかりごととも異なるが、一席の会合が三人の身の上である。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「それは浅見せんけんじゃ、やがて御当家は御取潰とりつぶし、これは免れぬ御運じゃ」
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
放埒ほうらつだけならまだしも助かるが、殊更ことさら、幕府の忌諱ききに触れるような所行ばかりする。政道に不平を抱いているかのように推測おしはかられ、幕府の諸侯取潰とりつぶしの政策に口実を与えるような危険な状態になった。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)