“とりごえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鳥越100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
能州のうしゅう末森城すえもりじょうは、敵の七尾ななお金沢かなざわをむすぶ街道第一の要害。——津幡つばた鳥越とりごえなどの小城を幾つ踏みつぶすよりも、そこ一つの方が、はるかにまさるぞ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今茲ことし十三になる前妻の女の子は、お庄がここに来ることになってから、間もなく鳥越とりごえにいる叔母の方へ預けられた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その十日ほどまえから鳥越とりごえのほうに、疱瘡ほうそうがはやると聞いたので、御蔵前おくらまえにある佐野正さのしょうの店へ仕事のために往き来するおせんはそのほうを心配していたし
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)