“ともさだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朝定33.3%
倶定33.3%
具定33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
順序としていえば、前月の二月二十六日、尊氏は降人こうじんとして、終日のぬかるみと小糠雨こぬかあめにまみれた姿で京都につき、夜、上杉朝定ともさだのやしきに入った。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この論告はかえって尊氏の窮地をまざと響かせたものとみえ、逆に、直義の方へはしる者が多かった。斯波しば高経、今川範国のりくに、二階堂時綱、小笠原政長、上杉朝定ともさだ、同朝房。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東海道には、橋下実梁はしもとじつりょう、中山道には岩倉倶定ともさだ、北陸道には西園寺公望さいおんじきんもち、東北には九条道孝くじょうみちたかが、それぞれ軍の将帥として、慶喜の軍や、東山道軍や、北海道軍の戦争に、参加させられたものである。
岩倉少将(具定ともさだ)、同八千丸やちまる具経ともつね)の兄弟きょうだい公達きんだちが父の名代みょうだいという格で、正副の総督として東山道方面に向かうこととなったのである。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)