“としご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
年子54.5%
年児27.3%
年乞9.1%
年兒9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでにさっき冬木さんのお話のとおりわたしたち三人は姉弟同士で、わたしと姉のお蝶とは年子としごですが、艶子一人はずっとあとで生まれました。
お話のいたしようで、どうお取りになったか知れないのでありますが、私は紳士に敬意を表するとともに、赤い蝙蝠こうもりにも、年児としごの奥さんにも感謝します。決して敵意は持ちません。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「にひなめ」はただ前年のあと始末のごとく、考えられるようになってきたが、もとは此方が大切な生活の出発点であり、二月の年乞としごいはかえってその後に続くべき
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
義雄はかの女が殆ど年兒としごか、一年置きかに出産しながら、相變らず若いのに感心した。貴族院の長者議員をしたこともある家の娘で、氣がのんびりしてゐるのも一つの原因であらう。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)