年児としご)” の例文
旧字:年兒
ええと、——年児としご双児ふたごを生んだものですから、四人の子もちになっているのですよ。おまけにまた夫はいつのまにか大酒飲みになっているのですよ。
或恋愛小説 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お話のいたしようで、どうお取りになったか知れないのでありますが、私は紳士に敬意を表するとともに、赤い蝙蝠こうもりにも、年児としごの奥さんにも感謝します。決して敵意は持ちません。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼女はそれから年児としごを生みました。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)