“ときたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
時偶71.8%
時稀23.1%
時遇2.6%
説給2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、夫人のある機能が過度に発達しているので、時偶ときたまそういう特性が、有機的な刺戟に遇うと、感覚の上に技巧的な抽象が作られてしまう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
信長は、屋外に幔幕まんまくを張らせ、そこを参謀本部として、時稀ときたま傍らの茶屋で休息をとるくらいな程度で夜をかしていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「有るさ、ほんの時遇ときたまだがね、淋しくて堪らない時があるよ、——ことに今夜はね!」
海浜荘の殺人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
実に仏も心配なされて西方極楽世界阿弥陀仏を念じ、称名しょうみょうして感想をこらせば、臨終の時に必ず浄土へ往生すと説給ときたまえり、南無阿弥陀仏/\
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)