“とうがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
登岳66.7%
東岳33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「では、これは月輪つきのわ殿へおわたしいたして、よろしくと、伝えてください。——慈円も、登岳とうがくの後、このとおり、つつがのう暮しているとな」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾人ごじんの想像以上なるべきか、これを探撿してもって世に紹介せんことは、あながち無益の挙にあらざるべし、よって予はここに寒中の登岳とうがくを勧誘せんと欲するにのぞ
範宴の登岳とうがくをゆるした以上、当然、性善坊の供をゆるさぬわけにはゆかなかった。で、そこから僧正にいてゆく供の弟子僧は、すべてで五名になった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「でも、だめでございます。まだ、九歳ここのつのお弟子に、登岳とうがくをおゆるしになるはずがあるものですか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここから千里の外、たつみの方角といえば、そこには、泰安州たいあんしゅう東岳とうがく泰山の霊地がある。一に罪障の消滅を祈り、二に衆生のための浄財を喜捨きしゃし、三に、あきないがてらの見物もして廻りたいと思う。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)