“でんがくはざま”の漢字の書き方と例文
語句割合
田楽狭間100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
炎天を、騎行きこうして来たので、鎧のかわ小貫こざねけきっていた——大汗にまみれて彼は今、ようやくたどり着いた田楽狭間でんがくはざまの芝山で駒の背から降りた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夕立のあがり頃から、田楽狭間でんがくはざま阿鼻叫喚あびきょうかんも、雷鳴かみなりの行方と一緒に、遠く消えて、その後を、実に何のこともなかったように、せみひぐらしが啼いている。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東野勝って西野に一敗をきっすれば、きのうの田楽狭間でんがくはざまはむしろ笑うべき一朝いっちょう夢花醒散むかせいさんとなってしまう。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)