“でもの”の漢字の書き方と例文
語句割合
出物100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カフェを経営することに決め、翌日早速周旋屋を覗きまわって、カフェの出物でものを探した。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
こよひの出物でものなる樂劇の本讀ラ、プルオバ、ヅン、オペラ、セリアといふ曲はかゝる作者の迷惑を書きたるものなるが、まことは猶一層の苦界くがいなるべし。樂長の答へんとするに口を開かせず、姫は我前に立ちて語を繼ぎたり。
何をいつても老人としより同志のなかの出来事で他愛もないにきまつてゐるが、唯見逃す事の出来ないのは、その日から独山和尚の名で附込つけこみになつてゐた、「極楽」座の桟敷が一つ出物でものになつたといふ事だ。