“でじま”の漢字の書き方と例文
語句割合
出島100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼も、出島でじま蘭医館らんいかんへ遊学にやってから、まる五年、二十七歳になる。手紙を見ても、学業はすすんだようだ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はじめに出した「潮来出島の真菰の中であやめ咲くとはしほらしや」の中にある出島でじまは直ぐ潮来町の真向いに見える小さい州の島で、よしや真菰が生えていた。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
出島でじまに近い船繋場ふなつきばには、和船に混って黒塗三本マスト阿蘭陀オランダ船や、ともの上った寧波ニンパオ船が幾艘となく碇泊し、赤白青の阿蘭陀オランダの国旗や黄龍旗こうりゅうき飜々ひらひらと微風になびいている。