“黄龍旗”の読み方と例文
新字：黄竜旗
読み方割合
こうりゅうき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此処は壁に懸けた軸の外に殆（ほとんど）何も装飾はない。が、マントル・ピイスの上には、左右一対の焼き物の花瓶に、小さな黄龍旗（こうりゅうき）が尾を垂れている。
上海游記 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)
出島（でじま）に近い船繋場（ふなつきば）には、和船に混って黒塗三本檣（マスト）の阿蘭陀（オランダ）船や、艫（とも）の上った寧波（ニンパオ）船が幾艘となく碇泊し、赤白青の阿蘭陀（オランダ）の国旗や黄龍旗（こうりゅうき）が飜々（ひらひら）と微風に靡（なび）いている。
平賀源内捕物帳：長崎ものがたり (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)