“てんたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恬淡92.2%
恬澹6.3%
恬憺1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが安宅先生に於ては遂に魚を手元へ収め得ないのを知ってからは、最後に恬淡てんたんを装って悲しみの投げ罠のような業さえいたします。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
性質は静かで、恬澹てんたんで、そして立居振舞を、ひどく気を附けて、温和にしてゐる。此人はいつも機嫌が好い。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)
ココに一つの説あり、全く自家のを欲し富貴逸楽をこいねがわんとて賄賂を行うもあり、また恬憺てんたん無為むいにせば終身きこゆるきのみならず、かみのために心力を尽すこともなし得ず
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)