“てもり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手盛66.7%
手銛33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
磯は黙って煙草をふかしていたが、煙管きせるをポンと強くはたいて、ぜんを引寄せ手盛てもりで飯を食い初めた。ただ白湯さゆぶっかけてザクザク流し込むのだが、それが如何いかにも美味うまそうであった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
叔母は真事の立ったあとへ坐って、さっさと松茸飯まつだけめし手盛てもりにして食べ始めた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
2はバンデリエイル。徒歩だ。三人出る。バンデリラという短い手銛てもりのような物を、正面または横側から牛の背部、首根っこへ近いところへ二本ずつ打ち込む。
その牛へ、ひとりずつ真正面から向って手銛てもりを差すのだから、このバンデリエイルの勇敢と機敏と熟練と、そして危険さこそは、闘牛のなかの見どころである。