“ていりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼎立63.6%
挺立18.2%
定律9.1%
提立9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもそれらの各種の論文は互いにあい鼎立ていりつして、どちらも、それ自身としては正当でありうるのである。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
私の眼は富士の左の方に一際高く挺立ていりつしているかと想われるや円錐形の山に惹き付けられた。北の槍ヶ岳のように怪奇かいきではないけれども、凜々りりしく引き締った威厳のある山だ。それに高さも高い。
北岳と朝日岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「愈ゝ王室の安泰を保全し、其鞏固を得べきことは、定律ていりつ政治に若くはく、王室を危難に陥れ、王位の鞏固を失ひ易きことは、専制政体より甚だしきは莫し。」
「いき」は安価なる現実の提立ていりつを無視し、実生活に大胆なる括弧かっこを施し、超然として中和の空気を吸いながら、無目的なまた無関心な自律的遊戯をしている。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)