“ちょうじろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兆二郎50.0%
長二郎50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窯焚かまたきの百助ももすけは、無論あのまま黙ってはいない。なお、執念しゅうねん深く、兆二郎ちょうじろうの疑点をいくつも探り、佐賀の城下へ出て密告した。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「今、あわてて逃げだした男女ふたりは、久米一の娘のなつめさんと絵描座えかきざに仕事をしている、兆二郎ちょうじろうという若造ですぜ」
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが絵描座えかきざ兆二郎ちょうじろうであることはいうまでもないが、その部屋へ入るとやがて、兆二郎の姿はどこかへ消えてしまう。そして、戸棚の上の天井板てんじょういたが黒い口を開くのである。
増長天王 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは享和きょうわ二年に十歳で指物師さしものし清兵衛せいべえの弟子となって、文政ぶんせいの初め廿八歳の頃より名人の名を得ました、長二郎ちょうじろうと申す指物師の伝記でございます。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)