“ちゃわんざけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茶碗酒66.7%
茶椀酒33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
飯たき久七が茶碗酒ちゃわんざけをあおって、なみだ鼻汁はなをいっしょにこすり上げているさわぎ。いやもう、裏もおもてもたいそうなにぎやかさ。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
いまにお前たちだって、どんな事になるかわかったものじゃない。一生引受けたは笑わせやがる。でもまあ昔の馴染甲斐なじみがいに江戸の茶碗酒ちゃわんざけでも一ぱい振舞ってやろうか。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
つきもない小唄こうたを口ずさんで見たが一向に気持が浮き立たず、やがて、三十九歳の蕾を相手に、がぶがぶ茶碗酒ちゃわんざけをあおっても、ただ両人まじめになるばかりで、顔を見合せては溜息ためいきをつき
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
その間僕は炉のそばにそべっていたが、人々のうちにはこのうちの若いものらがんで出す茶椀酒ちゃわんざけをくびくびやっている者もあった。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)