“ちゃがま”の漢字の書き方と例文
語句割合
茶釜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の通されたのは、炉の切ってある部屋で、無風流な彼にはわからないが、火のない炉に、古ぼけたような茶釜ちゃがまが掛っていた。
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
銭形作品年譜でいうと、第八十七から、第百話までの「金の茶釜ちゃがま」「許婚いいなずけの死」「百四十四夜」などというのがそれである。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
葭簀よしずを立掛けた水茶屋の床几しょうぎにはいたずら磨込すりこんだ真鍮しんちゅう茶釜ちゃがまにばかり梢をもれる初秋の薄日のきらきらと反射するのがいい知れず物淋ものさびしく見えた。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)