“ちかまつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
近松100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初秋に出る掛物は常に近松ちかまつの自画自讃ときまっていた。それは鼠色の紙面へ淡墨うすずみを以て団扇うちわを持てる女の夕涼みの略図に俳句が添えてあった。
近松ちかまつの書きました女性の中でおたねにおさい小春こはるとおさんなどは女が読んでもうなずかれますが、貞女とか忠義に凝った女などは人形のように思われます。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
文芸に携わる者は誰も皆其処そこに基調を持つ。芭蕉と同時代にあった近松ちかまつでも西鶴さいかくでもいずれも、もののあわれを感じて筆を執ったことに変りはない。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)